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全米オープン 錦織圭が第11シードのチリッチを破り、3回戦進出! [ニュース]

[男子シングルス2回戦] ○錦織圭 5-7, 7-6(6), 3-6, 7-6(3), 6-1 ●マリン・チリッチ(クロアチア) ■価値ある勝利だった。大会第11シードのチリッチを破り、全米では2度目の3回戦進出。気温34度の炎天下で4時間59分の激闘を制した。だが、最も価値が高いのはその試合内容だ。チリッチが振り返ったように、両者がベストのプレーを出し合った試合ではなかった。それでも、この環境で、またチリッチという強敵を相手に、錦織は最高の試合をしたと言っていい。 ■チリッチは得意なはずのサービスゲームに苦しんだ。5セット戦ってエースはわずか13本。ファーストサーブは確率52%、しかも、そのうちポイント獲得に結びついたのは67%に過ぎなかった。ビッグサーバーとしては不本意な出来だろう。しかし、錦織がそうさせたのだ。 ■錦織はこの高速サーブに食らいつき、フリーポイントを与えなかった。また、「セカンドサーブをいかに攻撃するかがカギ」と見て、終始、このチャレンジを貫いた。「浅くて、跳ねる」(錦織)いやらしいサーブだったが、錦織はこれを高い打点から押さえ込みにかかった。序盤はポイントに結びつかなかったが、少なくとも、この積極性がチリッチをじわじわと苦しめたはずだ。サービスブレークには至らなくても、錦織のリターンはチリッチにリズムを作らせなかったのだ。 ■それでもチリッチはグラウンドストロークで丁寧に深いボールを打ち込んだ。錦織がフォアハンドで強打できるような甘いボールは数えるほどだった。息詰まるラリーの連続。錦織は、全身を使って力強いショットを打ち続けた。また、ドロップショットを織り交ぜ、ファンタジスタの片鱗を見せた。 ■スコアが物語るように、流れは両者の間を行ったり来たりした。第1セットではチャンスを逃した錦織だったが、第2セットはタイブレークでものにした。だが、左足付け根にケイレンを起こした錦織は第3セットを落とす。大きな分岐点は第4セットだった。このセットあたりから相手のセカンドサーブをクリーンヒットできるようになったという錦織。「自分から攻められるパターンになって、リズムに乗れた」と、再びタイブレークでセットを奪った。 ■ただ、試合は簡単には終わらない。長時間の試合で、両選手とも体力の限界が近づいていた。第4セットの錦織は「もし、このセットを奪っても、もう1セットやらなくてはいけない」と不安が兆したという。しかし、ファイナルセットに入ってにわかに動きが鈍くなったチリッチに対し、錦織はボールに食らいつく気力と体力が残っていた。 ■4度目のマッチポイント。錦織はバックハンドのリターンエースを決めると、両手を突き上げて喜びを表した。「チリッチに勝ったことよりも、5セット戦い抜いた充実感がある」と錦織。フィジカル面の弱さを指摘されることが多かったため、喜びもひとしおだろう。その意味でも、これは価値ある勝利だった。
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