イチロー今季100安打に到達 [ニュース]
シアトル・マリナーズのイチロー外野手はこの日、敵地で行われたロサンゼルス・エンゼルス戦に1番ライトで先発出場。3打席目に今季通算100本目のヒットを記録するなど、5打数2安打、1得点で打率を.273に上げた。しかし、マリナーズは3対9で敗れ、4連敗となった。
イチロー今季100本目のヒットは、元チームメートのジョエル・ピネイロ投手から。5回、2ボールからの3球目をとらえると、鋭い打球がライナーでショートの右を抜けていった。しかし、出場89試合目での100安打到達は、キャリア最遅。
マリナーズは、そのイチローの安打のあと、ブレンダン・ライアン遊撃手、ダスティン・アックリー二塁手、ミゲル・オリボ捕手の3連打で2点を返すと、3対4に。しかし、5回裏、トリー・ハンター外野手にこの日2本目の本塁打を許すなどして3対7となると、半ばそこで試合が決まった。
3回裏の判定がマリナーズにとっては不運だった。無死一塁、カウント2-3の場面で、ハンク・コンガー捕手のハーフスイングは、バットの先が回っているように見えたものの、三塁塁審の判定はセーフ。本来ならこのとき、スタートを切っていた一塁走者のマーク・トランボ一塁手は二塁でアウトになり、三振ならば併殺となるところが、逆に無死一、二塁。マリナーズはここからハンターの3ランなどで4点を失った。抗議したエリク・ウェッジ監督はこのとき、退場となっている。
イチローは、6回の4打席目にもレフト前ヒットを放ち、チームが90試合を消化した時点での安打数を101本とした。残りは72試合。
マリナーズ先発のマイケル・ピネダ投手は立ち上がり、5者連続三振という素晴らしいスタートだったが、あの3回の判定でリズムが狂ったよう。5回も四球からピンチを招き、経験不足を露呈した形ともなっている。
マリナーズは、テキサス・レンジャーズがこの日勝利したため、ア・リーグ西地区首位レンジャーズとのゲーム差が6.5ゲームにまで開いた。
イチロー、100安打達成試合数(試合数は出場試合数)
■2001年 6月12日、62試合目
■2002年 6月16日、66試合目
■2003年 6月18日、68試合目
■2004年 6月26日、72試合目
■2005年 7月3日、80試合目
■2006年 6月10日、64試合目
■2007年 6月17日、66試合目
■2008年 6月29日、81試合目
■2009年 6月24日、63試合目
■2010年 6月24日、72試合目
■2011年 7月9日、89試合目
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